「納豆は身体にいい」ということはテレビ番組でもよく言われていることなのでほとんどの人がご存知だと思います。しかし「納豆の具体的な効果」をご存知の方は少ないのではないでしょうか。今回はタンパク質、脂質、炭水化物、ビタミン、ミネラル、食物繊維の五大栄養素をすべて含んでいる健康食品の代表、納豆、の効果について図や表付きでわかりやすく説明していきます。この記事を読めばなぜ納豆が健康食品として注目を浴びているのかを知ることができるでしょう。
納豆の効果7つ
1.血栓を予防
血栓とは血管内にできた血の塊のことです。この塊は血管に突然詰まることがあり、日本人の死因のトップに入る脳梗塞や心筋梗塞の原因となるので大変危険です。ですが、納豆にはナットウキナーゼという血栓を溶かす働きのあるたんぱく質分解酵素があるので、血栓ができて詰まってしまうことを予防してくれますよ。ちなみにナットウキナーゼは納豆のネバネバした部分に含まれています。
2.血糖値の上昇を抑える
大豆たんぱくに含まれる水溶性食物繊維である「水溶性ペプチド」の働きで、食後でも血糖値の上昇を抑制してくれることがわかっています。このことは糖尿病の予防や認知症予防にも役立ちます。
3.動脈硬化を防ぐ
納豆にはレシチンという栄養成分があります。レシチンは乳化作用により血液中のLDLコレステロールを溶かし、血管壁に溜まることを防ぎます。この働きは動脈硬化を防ぐことに貢献します。
4.骨が丈夫になる
カルシウムは骨を丈夫にするのに必要であることは皆さんご存知だと思います。でも実はカルシウムが骨にしっかりと吸着されるまでに、オステオカルシンという骨ホルモンの力を借りているのです。骨納豆菌はビタミンK2を生産します。ビタミンK2はオステオカルシンを活性化するので、納豆を食べることは結果的に骨の形成を助けていることになります。
5.疲労回復
納豆にはビタミンB1は疲労回復のビタミンと言われます。ビタミンB1は疲労の原因となる乳酸を燃焼する働き、糖をエネルギーに変える働きがあるため、不足すると身体がエネルギーを作れなくなり疲労が溜まってしまいます。
6.腸内フローラを整える
腸内フローラとは小腸から大腸にかけての腸内細菌の状態のことを言います。納豆菌は胃酸に強いので腸に生きたままたどり着くことができ、腸内の乳酸菌やビフィズス菌といった善玉菌を増加させ、同時に悪玉菌が増殖しにくい環境を作ります。
7.免疫力の上昇
納豆菌の「S-903納豆菌」はインフルエンザウイルスの増殖を抑制するという実験結果があります。また、「S-903納豆菌」は花粉症緩和の効果もあります。
番外編:納豆の食べ方
✔食べる前は常温にしておく(※1) ✔熱々のご飯と食べない(※2) ✔トマトと合わせて食べる ✔酢と合わせて食べる ✔粘らせて食べる
※1 常温にすることによって、眠っていた納豆菌が起きて活動し始め、ナットウキナーゼやレシチンが増えていきます。
※2 納豆菌が死滅しないようにするためです。
いかがでしたか?期待した効果はありましたか?納豆は身体の内側から私たちの体を健康にしてくれるようですね。納豆は簡単に食べることができる食品なので、もし普段納豆を食べていない方がいればこれからは食べるように心がけてみてはどうでしょうか。